Monthly Report No.418

マイ仙台暮らし

仙台発のマイクロツーリズム

幹事 勝治博(鹿島建設)

絶景の景色とさわやかな風

妻と二人で以前から興味を持っていた登山を、昨年5月から始めました。登山専門店で登山靴、リュックサック、トレッキングポールなどを揃え、東北百名山の載った本を買って準備完了です。

まずは足慣らしにと思い、一部に雪の残る薬萊山(553m)に挑戦しましたが、706段の階段を直登する行程には息が上がりました。

そのほかに、泉ヶ岳(1,175m)、蔵王の熊野岳(1,841m)、少し足を伸ばして福島県の安達太良山(1,700m)、磐梯山(1,816m)、そして紅葉が素晴らしかった栗駒山(1,626m)への登山を楽しみました。

いずれの山も複数の登山ルートの内から初級者コースを選択しましたが、普段ゴルフしか運動の機会のない身には充分な疲労と達成感がありました。

そして、ごろごろ石のある山道を足元を見ながら一歩一歩進むうちにいつの間にか高みに至り、絶景の景色とさわやかな風を体感できたことは、登山の醍醐味の一端に触れることができたように思います。

おにぎりとお茶だけの昼食も素晴らしいご馳走になりました。

東北の魅力を探訪

また、こうした登山の合間には日帰りで東北の魅力を探訪することも始めました。

仙台育英高校の優勝にあやかって福島県の白河の関と白河ラーメン「とら食堂」を目指す小旅行を計画し、人気店での長い待ち時間を覚悟で出掛けました。11時に予約券を受け取ってから白河の関を巡り時間調整をしましたが、テーブルにつけたのは14時半という盛況さでした。

さらに、山形県の羽黒山の五重塔と大正9年創業の「あらきそば」、岩手県盛岡市の岩山展望台(別名 鹿島精一記念展望台)と娘から薦められた手作りハンバーグの「瑠奈」など、いずれも約2時間のドライブと観光と食のセットで、コロナ禍でも感染の心配のない小旅行です。

仙台の大きな魅力の一つ

このように仙台を拠点とした車による日帰りの旅行で、各地の登山、観光、食の楽しみを充分に満喫することができました。東北道、常磐道、山形道、三陸道の各高速道路を利用すれば、週末であっても渋滞の心配はなく、快適に東北各地を探訪できることは仙台の大きな魅力の一つと感じています。

薬萊山から大崎平野を望む 薬萊山から大崎平野を望む
熊野岳登山途中に見える御釜 熊野岳登山途中に見える御釜
安達太良山を望む 安達太良山を望む
磐梯山山頂から 磐梯山山頂から

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幹事会だより

2022年12月19日開催に開催された幹事会の様子

2022年12月19日開催

今月の幹事会では、小林代表幹事からの挨拶に続き、まずは会員異動および後援名義使用申請(一社みやぎ工業会)について審議を行い、満場一致で承認されました。引き続いて、事務局より来年4月13日(木)〜14日(金)に長崎で開催される第35回全国経済同友会セミナー(長崎大会)のプログラム概要、仙台ビッグバン委員会の支店長ワーキング・グループと仙台市のまちづくり政策局、文化観光局幹部との間で12月9日に実施した青葉山交流ビジョン・複合施設基本構想に関する意見交換について報告を行いました。

その後、幹事の一人から、東北地区6件に関する日本銀行の全国企業短期経済観測調査結果について、資料をもとに説明がありました。それを受けて、業況判断(特に宿泊や飲食)や価格判断・雇用人員判断(製造業や建設業)に関して、関連する業界の幹事を中心に意見交換を行いました。最後に大山終身幹事から、中国におけるゼロコロナ政策の緩和と今後の世界及び日本経済に与える影響について報告がありました。

なお、幹事会終了後、一般社団法人として理事会が開催され、2022年度の収支中間報告と2023年度の幹事改選に伴う特別選考委員会の設置について決議を行い満場一致で承認されました。

例会DIGEST

木を軸にした事業と
脱炭素への貢献

木を軸にした事業と脱炭素への貢献

住友林業株式会社 代表取締役会長
公益社団法人経済同友会 副代表幹事

 市川晃 氏

木造住宅メーカーのトップブランドであり、また植林事業を通じ再生可能な自然素材である木の可能性をサステナブルな社会に向けてひらく住友林業。1691年の創業から、住友グループの「自社の目先の利益だけでなく、広く社会に寄り添っていく」という理念を柱に、国内はもとより海外に活動の場を広げています。「川上(森林)から川下(建築)までが循環する形を整備することが必要です」と話す市川晃会長。そこにはSDGsと同様の考え方をDNAとして持ち続けている同社の姿と共に、これからの環境経営が目指すべき姿が見えます。

【市川晃氏略歴】

昭和29年生まれ。53年関西学院大学経済学部卒。同年住友林業株式会社入社。平成8年営業本部営業部シアトル出張所。13年営業本部海外事業部副部長。14年営業本部国際事業部長。17年住宅本部住宅管理部長。19年経営企画部長。同年執行役員 経営企画部長。20年取締役常務執行役員。22年代表取締役社長。令和2年代表取締役会長。(主な団体歴)平成22年一般社団法人住宅生産振興財団理事。27年内閣府地方分権改革有識者会議議員。28年一般社団法人日本木造住宅産業協会会長。29年公益社団法人経済同友会副代表幹事。30年人事院交流審査会委員。令和4年第33次地方制度調査会会長、他。