Monthly Report No.422

マイ仙台暮らし

駄洒落礼賛

幹事 竹内淳
(日本銀行)

幼少期からのお調子者

小さい頃から、お調子者だった。授業中は、よく私語を教師に怒られた。大学では、「そこで喋っている奴、出ていけ。出ていくまで講義はやらん!」と教授に怒鳴られて、友達と二人、観念して出ようとしたら、すぐ後ろの席の知らない二人が出ていったこともあった(セーフ)。

年齢を重ねて、さすがに言動も落ち着いてきた(と思う)。しかし、辞められない(辞める気もない)のが、「駄洒落」である。駄洒落は楽しい。「寒い!」と反応されることも多いが、幸い筆者は脂肪の鎧に覆われ、寒さに強い(鎧の巨人)。
 自分で作ったり、他人から聞いたりしたもので、「これは」というものは書き留めている。「まじまじローマ字」は、大学時代の友達作だが、数年前に「まじ卍」が流行語となったのを「先取りしていた」と感心したものだ。似た感じの私の作品が、「おやおや八百屋」だ。こちらは未だ流行せず。「何の意味があるのか」と問われるが、駄洒落に意味は無い。「意味なし(≒耳なし)芳一」なのだ。

残念ながら、時代の変化で使えなくなった駄洒落もある。「全くの別件(ベッケン)バウアー」は、かつてサッカーで「皇帝」と称されたフランツ・ベッケンバウアーを知る人が減り、特に若者相手には通じない。ご飯を「小盛り(小森)のおばちゃま」でと頼むのも、同じ理由でお蔵入りだ。

駄洒落と伊達政宗

ところで、宮城県はPRで、「伊達政宗」頼みが過ぎないか。かの英雄に絡めた駄洒落っぽい商品名、店名などが、実に多い。お米が「だて正夢」(美味しい!)、NHKの夕方の情報番組が「てれまさむね」(最近、「てれまさ」へと名称を変更したが)、FM放送局が「Date FM」、、、。私は地方では、前橋、甲府、静岡で勤務経験があるが、歴史上の人物がそこまで、駄洒落っぽく使い込まれている例を知らない。それだけ、誰にでも親しまれており、郷土の誇りということか。地元の人に聞けば、「だって、伊達だから」と言われるかもしれない。

(追伸)読者が本稿を目にする頃には、筆者は日本銀行を退職し、新しい職場で働いている。在任中、仙台、宮城、東北に大変お世話になった。厚く御礼申し上げたい。

1年間にわたる「参勤交代」を終えて帰仙した伊達政宗公の銅像(筆者撮影) 1年間にわたる「参勤交代」を終えて帰仙した
伊達政宗公の銅像(筆者撮影)

※「マイ仙台暮らし」では会員様のコラムを募集しております。掲載をご希望の方は事務局までご連絡ください。

幹事会だより

2023年4月24日に開催された幹事会の様子

2023年4月24日

今月の幹事会では、小林代表幹事、西井代表幹事からの挨拶に続き、会員異動について審議を行い、満場一致で承認されました。引き続いて、事務局より2022年度収支決算報告(確定版)、第35回全国経済同友会セミナー長崎大会、国内視察、幹事の増員について報告を行いました。

その後、長崎大会に参加した幹事から全国セミナーや開催地長崎についての感想や今後の大会のあり方などについて報告がありました。また、国内視察については、沖縄を候補地として実施する方向で事務局が沖縄経済同友会と日程や行程について調整することに決まりました。その後、新型コロナ感染対策・海外からの入国についての水際対策の緩和などを受けて、一部の幹事から地域経済への影響について報告がありました。

例会DIGEST

東北の課題解決を担う
起業家の支援を強化

仙台市経済局 産業政策部長 杉田剛氏

仙台市経済局 産業政策部長
杉田剛 氏

仙台市は、人口減少や高齢化の課題解決には企業家の力が必要と考え、スタートアップの支援を進めてきました。産学官金連携の支援体制の構築を進めるとともに、仙台スタートアップ戦略を策定し、東北全域を対象に、「ソーシャル・インパクト・アクセラレーター(SIA)」などの集中支援プログラムを実施しています。プログラムでは起業家の段階に応じたコース分けでよりきめ細かな支援を実施。また、逆に地域企業が課題やニーズを発表し、起業家とのマッチングを図るというユニークな取り組みなどを実施しています。
 支援の方針としては、ヒト、モノ、カネに関する支援を行う「ロールモデルとなるスタートアップの輩出」、ワンストップ支援拠点の整備による「予備軍の発掘・育成」、最先端の教育プログラムを提供する「学生・若者のアントレプレナーシップの醸成」を打ち出しています。市に専門組織を創設し、取り組みの加速化も図っていきます。今後は、東北大学等の技術シーズなどを活かしながら、社会的・経済的な効果をもたらすインパクトスタートアップや、東北のハブとして国内外に事業を展開するスタートアップの輩出に努めます。また、スタートアップが地元企業の挑戦を促す存在になることも重要と考え、プログラム受講者が地元企業で活躍するような仕掛けづくりにも取り組みます。

社会価値と経済価値の
両立を実現

(株)zero to one 代表取締役CEO 竹川隆司氏

(株)zero to one 代表取締役CEO
竹川隆司 氏

私どもの目的は、支援者がいなくても東北の中で自然にロールモデルが生まれ、それを見てリーダーたちが生まれ、さらに挑戦者が生まれ、そして、見ている学生たちが第一歩を踏み出す。そのようなエコシステムの構築です。そのために育てる、つなげる、広げるための支援事業を展開しています。仙台市とともにSIAのプログラムを実施し、起業家の方々の地域、日本、世界でのデビューを支援しています。
 今や社会的価値に経済的価値がつく時代といわれます。今回は5名のSIA卒業者を紹介しますが、いずれも社会的価値と経済的価値の両立を図りながら事業を進めている方々です。近年の状況を背景に将来性、可能性を感じていただきながら発表を聞いていただき、ご一緒できることがあればお声がけください。

新入会・交替会員紹介

会員総数350名(2023年5月11日時点)

交替(13名)

岡山 和裕 様

幹事

岡山 和裕 様

日本銀行
仙台支店長

伊藤 哲也 様

特別会員

伊藤 哲也 様

宮城県
副知事

佐々木 啓一 様

特別会員

佐々木 啓一 様

公立大学法人宮城大学
学長兼副理事長

練生川 雅志 様

会員

練生川 雅志 様

株式会社河北新報社
専務取締役

髙橋 裕司 様

会員

髙橋 裕司 様

株式会社東北イノアック
代表取締役社長

松岡 利彦 様

会員

松岡 利彦 様

東日本興業株式会社
取締役社長

瀧浦 猛朗 様

会員

瀧浦 猛朗 様

株式会社フジタ東北支店
執行役員支店長

尾崎 俊晴 様

会員

尾崎 俊晴 様

富士電機株式会社
東北支社長

澁谷 泰宏 様

会員

澁谷 泰宏 様

富士フイルムビジネス
イノベーションジャパン
株式会社
宮城支社長

坂西 将徳 様

会員

坂西 将徳 様

前田建設工業株式会社
執行役員東北支店長

多田 将一 様

会員

多田 将一 様

株式会社マツモトキヨシ
東日本販売
代表取締役

松村 康史 様

会員

松村 康史 様

丸紅株式会社
東北支社長

田中 準二 様

会員

田中 準二 様

三菱電機株式会社
東北支社長