Monthly Report No.424

マイ仙台暮らし

5年目の仙台勤務にて思うこと

三菱商事株式会社 東北支社長 杉本直樹

5年目となる仙台勤務

私の仙台での勤務は本年度で5年目となりました。弊社の歴代支社長は大体2-3年勤務だったので、大変珍しいケースとなっています。

仙台での長期勤務という私にとって個人的にも大変嬉しく有難いケースが実現している理由としては、この間にコロナの3年という特殊要因もありましたが、それ以上に大きな要因は弊社三菱商事の新しい戦略にあります。

中期経営戦略における重要な取り組み

昨年策定した弊社の中期経営戦略における重要な取り組みとして、『未来創造(新産業創出/地域創生)』を掲げ、『①再エネ等の地域エネルギー資源の活用、➁カーボンニュートラル新産業創出、➂地域課題解決を通じた魅力ある街づくりをテーマとして、パートナーや自治体と共に社会/産業課題の解決に貢献していく。』こととしています。

上記戦略実現には何と言っても地域密着になる必要があり、私の5年目勤務もその戦略の中で位置付けられています。また実現の為の具体的な橋頭保の一つとして、昨年弊社は35年ぶりの新規拠点として秋田支店も開設致しました。

人口減少/高齢化問題等の課題先進地域である東北地方において、当該弊社戦略を進めることは地域にとってもそして将来は日本全国各地にとっても有意義であると信じています。

皆様とのお付き合いを通じて

私も仙台においてこれまでの様々な皆様とのお付き合いを通じて育ませて頂いた人脈等を大いに活用させて頂きながら、積極的に仙台そして東北の為になる事に取り組んでいきたいと思っております。

これからも多くの皆様にお世話になると思いますが、何卒引き続き宜しくお願い申し上げます。〆

※「マイ仙台暮らし」では会員様のコラムを募集しております。掲載をご希望の方は事務局までご連絡ください。

幹事会だより

2023年6月22日に開催された幹事会の様子

2023年6月22日

今月の幹事会では、小林代表幹事、西井代表幹事からの挨拶に続き、会員異動について審議を行い、満場一致で承認されました。引き続いて、事務局より今年度の委員会活動について、若者のチャレンジの促進による地域経済の活性化に関する仙台市、他との連携協定について、宮城県における価格転嫁の円滑化に関する協定について、日韓・韓日経済人交流会について、近年の会員数の推移について報告を行いました。

その後、9月に仙台で行う札仙広福・四極円卓会議において、福岡の経済同友会より共通テーマを設けて議論したらどうかとの提案があったことを受け、具体的なテーマ設定について議論を行いました。この点については、7月上旬に北海道、仙台、広島、福岡の経済同友会の事務局長が各地から意見を集約する会議を行い、改めて7月の幹事会にて議論します。

例会DIGEST

ILCの東北誘致実現に向けて

岩手県立大学 学長 鈴木厚人 氏 岩手県立大学 学長 鈴木厚人 氏

新たな地方創生
~産業と地域のイノベーション~

岩手大学 客員教授 吉岡正和 氏 岩手大学 客員教授 吉岡正和 氏

国際リニアコライダー(ILC)は、現存する加速器では解明しきれない宇宙誕生の謎を解明できるものと、世界中の研究者がその開発を待ち望んでいます。2013年、その建設候補地として宮城・岩手両県にまたがる北上山地が最適であるとの発表がなされました。ILCは100年単位で稼働する大プロジェクトで、その波及効果は計り知れません。政府の有識者会議が「本格実施は時期尚早」との考えを示す中で、いかに国家プロジェクトとして早期実現を図るか。ILCの開発や誘致に取り組んできた鈴木厚人氏、吉岡正和氏に、これまでの経緯と現状、そして今後求められる取り組みについて伺いました。

【鈴木厚人氏 略歴】

1974年東北大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。93年東北大学理学部教授。96年東北大学理学部泡箱写真解析施設長。98年東北大学ニュートリノ科学研究センター長。その後、東北大学理学部理学研究科長,総長補佐、副学長。2006年高エネルギー加速器研究機構機構長。15年岩手県立大学学長(東北大学・高エネルギー加速器研究機構名誉教授)〈主な賞〉16年基礎物理学ブレークスルー賞。21年文化功労者。

【吉岡正和氏 略歴】

1975年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。76年東京大学原子力核研究所助手(89年まで)。78年京都大学理学博士取得。78年~79年西ドイツ・カールスルーエ原子力研究センター客員研究員。89年高エネルギー物理学研究所助教授。95年同教授。2010年高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授。高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所特任教授(2012年まで)。16年岩手大学客員教授。岩手県立大学客員教授。22年(一社)国際経済政策調査会代表理事。ILC立地課題、特にグリーンILC、加速器関連産業振興(知識・技術移転)、ILCを契機としたまちづくりに携わる。

新入会・交替会員紹介

会員総数346名(2023年6月30日時点)

交替(3名)

須藤 博史様

幹事

須藤 博史 様

東日本電信電話株式会社
宮城事業部 執行役員
宮城事業部長

石黒 和昭 様

会員

石黒 和昭 様

パーソルテンプスタッフ
カメイ株式会社
代表取締役社長

富永 卓己 様

会員

富永 卓己 様

能美防災株式会社
東北支社長