Monthly Report No.427

マイ仙台暮らし

住み続けたい街、仙台の魅力

幹事 寺島 道人(三井不動産 東北支店長)

3年目の仙台

仙台に着任してから3年目となります。
想像力に乏しい着任前の私の仙台のイメージは地震、寒いというものでしたが、仙台自身は東日本大震災にも耐えてきたレジリエントな街でもあり、住んでみると体感の寒さも東京とそんなに変わらず、むしろ暖かい人々と美味しい料理、街の心地よさに囲まれ、仙台に住むことがどんどん好きになりました。

さてマイ仙台暮らしですが、生憎ゴルフが大変下手なので専ら懇親会を通じて皆様にお付き合いいただいています。
言わずもがなですが仙台は東北の豊かな海山の幸に恵まれ、東京では味わうことのできない素晴らしい食材と沢山の美味しいお酒にも出会い堪能させていただいています。

行動制限がなくなってからの休日

コロナ時代の休日は独りでみちのく潮風トレイルを歩いてみたり震災伝承施設を訪れたりしましたが、仕事柄、街づくりや観光・買物施設にも関わっているため、行動制限もなくなった後は休日には当社が主催や協賛をしているイベントに出席したり、街の探索や東北の観光地を訪れたりしています。

弊社関係施設であるアイスリンク仙台とMIFAフットボールパークでは競技会やご家族で楽しめるスポーツイベントなど色々と協賛・開催させていただいていますが、羽生結弦さんがサプライズ登場した仙台市長杯は感動的でした。

またサックスプレイヤーの熊谷駿さんの活動を微力ながら弊社でも応援させていただいている関係で、定禅寺ストリートジャズフェスティバルのメイン会場を含みジャズコンサートを複数サポートさせていただきました。

躍動する生の音楽の迫力は感動を呼ぶものです。
音楽を通じて仙台の魅力を高めたいという思いは熊谷さんはじめ幾人かの方々から伺っており、仙台には素晴らしい演奏を聴かせてくれる仙台フィルハーモニー管弦楽団もあって、音楽の街仙台というにふさわしいコンテンツがこの街には身近にあります。

食事・酒、自然、歴史、観光、スポーツ・音楽も含めた文化。
これらを身近に楽しめることも首都圏にはない仙台に住まうことの魅力です。

魅力が多い東北

仙台を拠点にした東北観光も魅力がいっぱいです。
これまで訪れた場所は全て印象深いところでした。
宮城は秋保、松島、蔵王はもちろん、幾つかの三陸の豊かな海の街や温泉地、桜の名所を訪れました。
福島は会津若松、相馬は野馬追。山形は山寺、天童、鶴岡、羽黒山。
秋田は大曲の花火、五能線。岩手は盛岡、平泉。
青森はねぶたに三内丸山遺跡。
今後訪れたいところも枚挙にいとまがありません。

東北観光の発展のために自治体等公的機関や運輸・観光業の方々など多くの方々が魅力的なコンテンツや体験の発信をしています。
インバウンドもまだまだ東北の魅力に気付いていない潜在顧客が沢山いるということであり、経済拡大の牽引要素としても大いに伸びしろがあります。

弊社のホテルやアウトレットのインバウンド比率も増えており、単独でなく地域で連携してプロモートしていくことが大事だと感じています。

最後に今年の楽しみは、長らく行事として辞めてしまっていた弊支店での芋煮会復活です。
長く育まれてきた風物詩を仲間と楽しみこれから大切にしていきたいと思います。

※「マイ仙台暮らし」では会員様のコラムを募集しております。掲載をご希望の方は事務局までご連絡ください。

幹事会だより

2023年9月26日に開催された幹事会の様子

2023年9月26日

今月の幹事会では、小林代表幹事からの挨拶に続き、会員異動について審議を行い、満場一致で承認されました。引き続いて、事務局より、みちのくYOSAKOIまつり実行委員会からの「第26回みちのくYOSAKOIまつり」の後援名義使用申請について、10月26日に盛岡で行う第46回経済同友会東北・北海道ブロック会議の概要について、11月に行う沖縄視察について、9月15日に仙台で行われた第22回札仙広福・四極円卓会議について、仙台市の宿泊税導入再検討について報告を行いました。

その後、四極円卓会議に参加した幹事からの感想や意見、仙台市が再検討を表明している宿泊税(正式には交流人口拡大財源)に対する意見等、幹事からの話題提供を交えながら、意見交換を行いました。

例会DIGEST

イノベーションの本質:
それは何ではないか

一橋ビジネススクール 教授 楠木建氏

一橋ビジネススクール 教授
楠木建 氏

いま、さまざまなメディアで「イノベーションによる新たなビジネス価値創出の必要性」が叫ばれています。しかし、経営学者の楠木建氏は「イノベーションを誤解すると、逆方向に舵を切ってしまう」と言います。そして「ほとんどの企業がイノベーションの名の下に進歩が追及されている」「進歩だけでは技術的な限界が訪れ、人々はそれ以上のものを求めなくなる」と警鐘を鳴らします。そこで「イノベーションの本質を踏まえた上で、進歩の促進とは異なる施策を検討することが肝要だ」と主張する楠木氏に、実例を挙げてイノベーションとは何か、何ではないかを分りやすくお話しいただきました。

【楠木建氏 略歴】

1964年東京都生まれ。1989年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部専任講師、同助教授、一橋大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学ビジネススクール(ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授、同大学ビジネススクール教授を経て2023年から一橋ビジネススクールPDS寄付講座競争戦略特任教授。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究。著書として「逆・タイムマシン経営論」(2020、日経PB、杉浦泰との共著)『「好き嫌い」と経営』(2014、東洋経済新報社)『戦略読書日記』(2013、プレジデント社)『経営センスの論理』(2013、新潮新書)『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件」(2010、東洋経済新報社)など多数。

円卓会議

第22回 札仙広福・
四極円卓会議を開催

第22回 札仙広福・四極円卓会議

9月15日(金)に第22回 札仙広福・四極円卓会議を仙台経済同友会が主催となり開催いたしました。
当日は各団体から代表幹事をはじめとする会員(計40名)が集まり、当会幹事でもあるVENTURE FOR JAPANの小松洋介代表理事に記念講演をいただき、その後各地が取り組んでいる活動報告及び意見交換を行いました。

新入会・交替会員紹介

会員総数349名(2023年9月30日時点)

入会(1名)

髙橋 勝典 様

会員

髙橋 勝典 様

株式会社タカカツホールディングス
代表取締役社長