Monthly Report No.449
マイ仙台暮らし
「関係・つながりの創造」を目指して
日本航空株式会社 東北支社長 大田 啓之
想定外の猛暑
2025年4月1日に仙台に赴任しました。自然、歴史、文化、食、そして、人の温かさや奥ゆかしさに触れるたび、仙台での生活に感謝する毎日を送っております。一方で、連日の猛暑に驚くとともに、夏の疲れを引きずらないか、いささか気になり始めています。そんな猛暑が続く中、この夏の第107回全国高等学校野球選手権大会は国民的盛り上がりを見せ、沖縄尚学高校の優勝で幕を閉じました。我が宮城県代表、仙台育英高校は3回戦で沖縄尚学高校に延長11回タイブレークの末に敗れてしまいましたが、終わってみれば、この試合が事実上の決勝戦だったと感じた方も多かったのではないでしょうか。県予選のプレッシャーをはねのけ、甲子園で感動的な試合を繰り広げた仙台育英高校ナインに、心から拍手を送りたいと思います。

野球を愛する県民性
東北楽天ゴールデンイーグルスが本拠地を構えている影響もあると思いますが、宮城県のみなさまの野球愛にも大変驚かされております。高校まで野球を続けた私としては、宴会の場で高校野球やプロ野球の話で盛り上がることができ、連日楽しい時間を過ごしております。私が在籍していたのは沖縄県の平凡な県立高校でしたが、部員が60名を超える大所帯の中で続けた野球生活は、その後の自身の人生にも大きな影響を与えています。1年生から3年生まで互いに何でも言い合える雰囲気、レギュラー選手は控え選手をリスペクトし、控え選手はチームのために献身的に尽くす、当時としては非常に珍しいチームでした。今でも、仕事で壁にぶち当たったり大きな挑戦を決断する際には、あの先輩たちだったらどう行動するだろうか、どんな言葉で仲間に伝えるだろうかと、想いをめぐらせることも少なくありません。
「関係・つながりの創造」を目指して
弊社JALグループでは昨年度から、航空券やツアーの販売だけでなく、移動を通じた「関係・つながりの創造」を中期経営計画に掲げて日々活動しております。地域と地域をつなぐ取り組みや、何度も訪れたくなるまちづくりへの貢献活動といったことです。例えば東北支社では、2025年8月21日~23日まで、東北楽天ゴールデンイーグルスが企画する「夢への翼プロジェクト」に協賛し、沖縄県金武町の小学生を仙台に招待して、東北の小学生との交流をサポートさせていただきました。子どもたちの眼差しは真剣そのもので、未来に向かってキラキラと輝いておりました。この子どもたちが宮城県代表と沖縄県代表として、事実上ではなく正真正銘の甲子園決勝戦で戦う姿が見られるかもしれないと思うと、私の気持ちも高揚感でいっぱいになりました。こうした関係・つながりを増やす活動がベースとなって、お互いがお互いの地を何度も訪れるようになり、将来の関係人口拡大につながっていくと信じています。
“宣誓、私はマイ仙台暮らしを楽しみながら、東北での「関係・つながりの創造」に貢献していくことを誓います!”
