年頭所感 代表幹事 一力 雅彦 image
 謹んで新春のご挨拶を申し上げます。皆様には令和として初めての新年を、お健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
 十二支では最初の「子(ね)歳」で、新しいサイクルが始まりました。ねずみは多く子を産むため繁栄の象徴とされ、新しい物事や運気の循環が始まるともいわれます。会員の皆様をはじめ、社会が大きく飛躍する一年になりますよう心からお祈り申し上げます。
 当会は、地域経済の発展のために積極的な活動を続けています。2011年3月の東日本大震災以降、復旧、復興の迅速化のため、6次にわたる提言を発表しました。昨年11月には、「『せんだい都心再構築プロジェクト』の一層の推進」、「宿泊税の導入」、「音楽ホールの早期建築」の3項目について、宮城県、仙台市に対し新たな提言書を提出しました。企業誘致の促進やインバウンド誘客、文化交流推進などに主眼を置いたもので、地域振興を後押しする施策をさらに促しています。これまでの当会の取り組みを反映した提言であり、仙台の都市機能の強化や、海外観光客の「誘客」「アクセス」「受け入れ態勢」の3要素は一層の強化が不可欠といえます。音楽ホール建設に関しても働きかけを強めています。
 通常の活動では九つの委員会を通し、学び、研鑽する場を提供しています。被災地での起業や競争力強化、人材育成が主眼です。「経営リーダーシップ・プログラム」には、次代を担う地元経営者が参加しています。「トークインサロン」は経営者らの講師に参加者が気軽に質問できるなど、大変好評を得ています。
 持続可能な地域社会を次世代に引き継ぐためには、新たな事業やサービスを創り、高付加価値を生む産業の高度化を図らなければなりません。これらを実現するために、力を結集して取り組んでいきたいと思います。
 東日本大震災から9年を迎えます。復興に向け着実に前進していますが、今なお5万人近くの人たちが避難生活を余儀なくされており、復興はまだまだ道半ばです。さらに昨年10月には台風19号の豪雨被害が、関東から東北までの広い地域で発生しました。経験したことがない集中豪雨で、宮城県内では大崎市と丸森町を流れる河川が各所で氾濫し、浸水被害が広範囲に及び復旧が遅れていることが心配です。
 地球温暖化の進展で、雨の降り方が根本的に変わってきました。これまで数十年に一度といわれた巨大台風が今後、常態化、激甚化すると懸念されています。災害が新しいフェーズに入ったと言え、新たな災害リスクと向き合うことが急務となっています。
 7月から開催される56年ぶりの東京五輪・パラリンピックは、「復興五輪」と位置付けられています。ギリシャで採火された聖火が3月20日に東松島に到着後、福島・Jヴィレッジをスタートし、被災地から全国をつないでいきます。世界トップレベルの競技が、被災地復興に弾みをつけてくれることを大いに期待しております。
 本年も皆さまの変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。