年頭所感 代表幹事 一力 雅彦 image
 謹んで新春のご挨拶を申し上げます。皆様には初春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
 今年の干支は「亥」です。亥は十二支の最後に位置付けられ「次の段階に向けたエネルギーを蓄える」という意味もあります。4月30日に天皇陛下が退位、5月1日には皇太子さまが新天皇に即位され元号が変わり、新たな時代の幕開けとなります。会員の皆様をはじめ社会が大きく飛躍する一年になりますよう心からお祈り申し上げます。
 当会は設立以来、地域経済の発展のため積極的に活動してきました。特に2011年3月の東日本大震災以降、迅速な復旧、復興の実現を目指した提言を第6次まで矢継ぎ早に発表し、国や自治体などへの働きかけを強めてきました。
 大震災から今年で8年。避難者は今なお5万人以上を数え復興は道半ばですが、道路交通網をはじめとするインフラ整備は着実に進んでいます。今年は仙台市-山形市-米沢市-福島市の4都市をつなぐスクエアの高速道路の環状線が誕生します。ヒトやモノの動きが活発になり、商取引や商圏の拡大も期待されます。震災後、国が「復興道路」と位置づけている三陸沿岸道路の整備も全線開通に向け急ピッチで進みます。9月から日本でラグビーワールドカップが開かれますが、開催地の釜石と仙台との交流拡大にも弾みがつきそうです。
 当会は現在、九つの委員会活動を通して学びや研鑽の機会を設けています。特に被災地での起業や競争力の強化、人材育成にはこれまで以上に取り組んでいます。若手経営者の育成を目指す「経営リーダーシップ・プログラム」は次代を担う地元経営者の視野を広げて事業成長へとつなげる一助となるよう期待しています。会員が講師を務めて気軽に語り合う「トークインサロン」も好評です。こころの復興のための音楽ホール建設実現に向けても、引き続き強く訴えて参ります。自治体幹部との意見交換会も継続し、情報の共有を図りながら、連携を深め、提言の実現を目指します。
 インバウンドの拡大に向けても一層、取り組みを強めていきます。新潟を含む東北7県経済同友会で「東北はひとつ」を合い言葉に2016年に提言をまとめました。その後、各県が連携を強め、一体となって海外でのプロモーション活動を実施するなど成果をあげ、インバウンドは着実に増加していますが、急激な増加が続く全国と比較すると、まだまだ低水準です。今後も提言で強調した「誘客」「アクセス」「受け入れ態勢」の3項目の強化に取り組んで参ります。これまで2年に1回だった当会の海外視察も毎年実施する方針です。
 東北の少子高齢化と人口減少は他地域にも増して深刻です。これから全国の各地で直面する課題が顕在化しているのです。次世代が希望を持てる持続可能な地域社会をつくるためにも、新事業やサービスの創出、産業の高度化が求められていることを、強く意識しなければなりません。その実現のために力を合わせていきたいと思います。
 本年も皆さまの変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。