年頭所感 代表幹事 小林 英文 image
 2026年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
 昨年を振り返りますと、アメリカの相互関税いわゆるトランプ関税がサプライチェーンと貿易秩序に大きな影響を与え、各国が通商政策の対応を迫られるなど、世界経済の不透明性の高まりを感じた1年でありました。国内経済は緩やかな持ち直しを続けたものの、企業収益は製造業において前述のトランプ関税による下押しの影響がみられ、個人消費は米などの食料品価格の上昇等により節約志向が強まり、横ばい圏で推移しました。一方で、10月には高市内閣の発足を受け、成長投資への期待などから日経平均株価は5万円を突破し、史上最高値を更新しました。また、12月には政策金利が0.5%から0.75%へ引き上げられ、長期金利も2%を超える高水準となるなど金利環境が大きく変化しており、今後も日銀による金融政策の動向を注視していく必要があります。地元では、宮城県知事選と仙台市長選のダブル選挙の年となり大きなニュースとなりました。また仙台市中心部の再開発プロジェクトは、建設コストの高騰により計画の進捗に足踏みが見られるものの、ラグジュアリーホテルの進出が発表されるなど明るい話題もございます。
 経済以外に目を向けますと、昨年は大阪・関西万博が開催され、ヘルスケア・環境・テクノロジーなど幅広い分野における未来社会の姿が示され、2,500万人を超える来場者数を記録するなど国内外から大きな注目を集めました。また、米大リーグでは日本人選手3名の活躍もありドジャースがワールドシリーズ連覇を果たし、大谷翔平選手が3年連続4度目のMVPに輝くなど私たちに多くの感動を届けてくれました。
 こうした中、昨年、当会では広島で開催された全国経済同友会セミナーにて「『人』づくり」をテーマとした分科会を担当し、VUCAの時代におけるDE&IとAI・DXの在り方や相乗効果について、当会幹事に加え他地域の同友会員にも参加いただきパネルディスカッションを開催いたしました。そのほかにも、楽都仙台を象徴する新たな文化拠点の創造を目的としたライブレストランの立ち上げを後押しするなど、地域に人を呼び込むための議論や活動を進めてまいりましたが、本年も会員の皆様と知恵を絞り、様々な角度から地元経済の発展に向けた取組みを継続してまいりたいと考えております。
 2026年の干支は「丙午(ひのえ・うま)」であります。二つの漢字の意味を合わせると「既存の強みを生かしつつ、新たな潮流を柔軟に取り込み、次の成長へつなげていくことが求められる年」と解釈できます。良いものは継承するとともに時代に合わせてしなやかに変化・成長していく、本年が会員の皆様にとってそんな一年になることを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
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